年の瀬も押し迫った慌ただしい師走の頃、新しいご依頼をいただきました。
物語の舞台は、閑静な住宅街の一角にある赤い屋根のお宅です。
ご施主さまの奥様のご実家を数年前に塗装させていただいたご縁で「そろそろ汚れが気になってきた」というご相談をいただきました。
ブラウン系の色でまとめられ、いくつかの化粧サイディングが組み合わせられているとてもお洒落なお宅です。瓦屋根でありながら洋風の外壁デザインが施されていて、こだわりを感じさせます。
そして今回どのようなデザインで塗装するか、ご施主さまに確かなイメージがおありでした。しかしそれを表すのはなかなか難しいもの。
ご希望通りのデザインに仕上げたい。
なんとかご施主さまのイメージを引き出すため、ヒアリングした上でどのようなデザインが可能なのかをお見せするために、いくつかのデザインパターンをご提案しました。
凹凸があり細かい塗装が出来る分、少しの配色の違いで見た時の印象が変わります。
参考資料になればとご提案したそのパターンの中から、細かい色などを最終的にご家族さまで決めていただき、イメージにぴったりの完成図が出来上がりました。
年内に終わらせたい…という思いもあり、ちょうど12月の上旬から施工がスタートしました。そして世間が年越しに向けて動き出す、そんな頃に施工完了。なんとか年内に納めることができました。年末年始はご家族でのんびりと過ごしていただけそうです…!
ガラリと生まれ変わったお宅はそれまでとは打って変わり、全体的にモノトーンでまとめられた外観になりました。
黒の面積が多くなり、モダンで落ち着いた印象です。色を部分ごとに細かく配色した分、繊細かつ洗練されたイメージに。
2階上部の白色は目を惹かせる良いアクセントになっています。また、淡いグレーで彩られた縦のラインはスタイリッシュさを与え、全体が品格のある面持ちになりました。
色彩りの変化で洋風にも和風にも変化する瓦屋根は、塗装できるものと出来ないものに大きく分かれますが、こちらのお宅は塗装できるものでしたので瓦部分も統一感が出るよう塗装しました。
入り口の門扉の塀部分はそれまでのパターンを残したまま白色に塗装し、お客様を迎えるにふさわしい明るい正門となりました。
お客様にとって塗装は十数年に一度の大イベントです。
シンプルなものからこだわりのあるデザインまで、お客様が思い描く理想のお宅に生まれ変わらせられるよう、弊社がお手伝いしてまいります。
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