気が付くと春が過ぎ、だんだんと暑くなって夏の気配が近づいています。湿度の高い毎日は、もうすぐ来る梅雨の姿を予感させているようです。
弊社からほど近いところにある今回の物語の舞台は、3階建て・築15年のお宅です。
そろそろ塗り替えの時期ということで、弊社にご依頼くださいました。
外壁全体と、以前から気になっていたという黄色いブロック塀を塗り替えます。
梅雨入りに先立ち、外壁塗装から始めることになりました。
今回が初めての塗装ということで、現在の姿からどのような変化を生み出せるのか、パターンをお見せするためにいくつかのデザインをご提案しました。
そうしてご提案したパターンの中に気に入ってくださるデザインが! でもやっぱりせっかくの塗装なので、もう少しアレンジしたい。デザインをブラッシュアップさせることで、ご施主さまご家族の思い描く外観へ近づけていきます。
お掃除をまめになさる施主様から「もう少し茶色にしたい」とのご要望をいただきました。それを参考に、デザインを練り直していきます。
次は選んでいただいたデザインをもとに、少しずつ違う3つのパターンをご提案。
また、ただ塗るだけではなく工夫したいと思い、多彩色をご提案しました。
多彩色とは、2~3色で仕上げることで深みや奥行きを生み出す工法です。既にパターンがある化粧サイディングは単色で塗装するとべったりとした印象になりがちですが、多彩色を施すことでガラリと違うイメージの外観になります。
ベースとなるアイボリーの部分を多彩色仕上げに、アクセントとなるブラウンの部分を単色にすることで、壁面にメリハリを出していきます。
すると、ご施主さまご家族にも「これだ!」 と思っていただけるアイデア盛りだくさんなデザインが完成し、施工することができました。
外壁はグレー・ホワイト系の多彩色とブラウンカラーに色彩られ、直線的なラインでまとめられた姿はモダンで都会的な雰囲気を感じさせます。
こげ茶色のラインは窓とのバランスで大きく印象が違ってくるので、その幅が重要なポイントになりました。やはり写真をベースにしたデザイン段階では幅を完全に決めることは難しく、施工段階になってから実際のお宅を見て具体的なラインを決めていきました。
ご施主さまは完成後のお宅を見て
「塗り替えたんじゃなくて、新築になったみたい! 」
とおっしゃってくださいました。
ご施主様と何度も打ち合わせを重ねることで、より洗練された塗装を施すことができ、私どもも嬉しく思います。
さて、次のお話はブロック塀の塗装です。黄色に色彩られている現在のブロック塀は、外壁のような変化を遂げるのでしょうか…。
Comments