梅雨が明け、うだるような湿気と暑さが迫っていた7月下旬。
埼玉郊外にある住宅街の平屋住宅が、今回の舞台です。
こちらのお宅の息子さんが弊社のご近所にお勤めだったということで、以前からひかり塗装を知ってくださっており、お電話をいただきました。
お母様がお住まいのお宅と、ご自身がお持ちのお宅がそろそろ塗替えの時期なので見てほしいとのお話でした。
そしてまず先に、お母様のお宅を施工させていただくことに。
外壁はレンガ調の化粧サイディングでしたが、比較的良い状態だったので、既存の柄を生かして目地を潰さないクリヤー塗装を施しました。
サイディングの塗り替えは従来の塗装を施すと、新築時のデザインを損なうことになります。ですが、このクリヤー塗装を施すことによってデザインサイディングの美観を長期にわたって維持することができます。
次に屋根を、当初からのご希望だったブラックに塗り替えました。しかし。
屋根の状態が芳しくありませんでした。それも、今まで見たことのないような傷み様。
すでに塗装したものの、「これは何かがおかしい」と思い屋根の施工をしたメーカーに問い合わせ、調査してもらいました。
すると、ちょうどご施主さまがお家を建てられた頃の『スレート』という種類の屋根に不備があったことが発覚。元々弱い材質を使用して造られていたことがわかりました。
こちらのお宅もそのスレート屋根でした…。
すぐにメーカーとの話し合いが行われ、どうすることがご施主さまにとっての最善であるかを探しました。
メーカーからは傷んでいる部分だけを取り換えてしまおうというご提案があったのですが、弊社との協議の末、
屋根はすべて新しく葺き替えることになりました。
全工程を終え、ひとまず作業完了です。
紆余曲折はありましたが、よくお話していたこともあり、こちらのお母様には懇意にしていただきました。大変ありがとうございました。
今回の件で、私どもは改めて、お客様のお宅を施工するうえで何が大切であるかを学びました。
お客様にとっての最善を、行動にする。
それこそが、お客様に安心して塗装を任せていただく上で、最も守るべきことと思います。
そして次回のお話は、依頼主である息子さんのお宅の物語です。
お母様のお宅が舞台である今回の物語は幕を下ろしましたが、今度はどのようなお話が待っているのでしょうか…。
Comments